ブログ

【防災必須】災害が起こる前に確認!自転車ヘルメットの安全を最大化する調整ガイド

地震や台風などの災害時、自転車での避難を考えてヘルメットを準備している方は多いでしょう。しかし、そのヘルメット、ただ被るだけではいざという時に頭をしっかり守れないかもしれません。この記事では、災害発生前に必ず済ませておきたい、あなたの命を守るための自転車ヘルメット調整の全手順を、写真付きで分かりやすく解説します。ストラップのV字の位置からあご紐の適切な締め具合、後頭部ダイヤルでのフィット感の最終調整まで、誰でも簡単にできる正しい方法がわかります。さらに、防災の観点から見たヘルメットの選び方、日頃の点検や保管方法まで網羅的にご紹介。結論として、災害時の落下物や転倒から確実に身を守るためには、自分の頭に完璧にフィットさせたヘルメットが不可欠です。この記事を最後まで読めば、あなたのヘルメットの安全性を最大化でき、万が一の事態に備えることができます。

1. 災害時に備える自転車ヘルメットの重要性

2023年4月1日から道路交通法が改正され、すべての自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務化されました。これは平時の安全確保はもちろんのこと、地震や台風、豪雨といった災害時における避難行動においても、私たちの命を守るための極めて重要な備えとなります。公共交通機関が停止し、道路が渋滞するような非常事態において、自転車は機動性の高い移動手段として大きな役割を果たします。しかし、その利便性の裏には、平時とは比較にならないほどの危険が潜んでいるのです。この章では、なぜ災害発生前に自転車ヘルメットを正しく調整し、備えておくことが不可欠なのか、その理由を深く掘り下げて解説します。

1.1 なぜ災害時に頭部保護が不可欠なのか

災害発生時、私たちの周囲は一変します。普段は何気なく走行している道も、命を脅かす危険な場所に変わりうるのです。特に頭部は人体の中で最も重要な部位であり、頭部へのダメージは、たとえ軽微に見えても致命傷につながる可能性があります。救急車の到着が大幅に遅れたり、医療機関が機能不全に陥ったりする災害下では、軽度の怪我でさえも深刻な事態を招きかねません。

警視庁の発表によると、自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方の約6割が頭部に致命傷を負っています。さらに、ヘルメットを着用していなかった場合の致死率は、着用していた場合と比較して約2.1倍も高くなるというデータもあります(警視庁 自転車用ヘルメットの着用より)。これは平時のデータですが、災害時には以下のような特有のリスクが加わり、頭部保護の重要性はさらに増大します。

災害時の特有リスク 具体的な危険内容
落下物・飛来物 地震による建物の瓦礫、ガラスの破片、看板の落下。台風時の飛来物など、予期せぬものが頭上から襲ってくる危険性。
路面状況の悪化 道路の亀裂、陥没、液状化による隆起、散乱した障害物などによる転倒リスクの増大。
二次災害 本震の後の余震による、さらなる落下物や建物の倒壊。
視界不良 停電による夜間の暗闇、粉塵、豪雨などにより、危険の発見が遅れる。

これらのリスクは、どれか一つでも命に関わる重大な事故を引き起こす可能性があります。適切に調整されたヘルメットは、こうした不測の事態から頭部を守る唯一で最大の防御策なのです。

1.2 自転車移動と避難時のリスク

大地震などの大規模災害が発生すると、多くの地域で交通インフラが麻痺します。電車やバスは運行を停止し、主要道路は緊急車両の通行や避難する車で大渋滞を引き起こします。このような状況下で、燃料を必要とせず、瓦礫の散乱した道でも小回りが利く自転車は、非常に有効な避難・移動手段となります。

しかし、災害時の自転車移動には、平時とは質の異なるリスクが伴います。それは、物理的な危険だけではありません。

  • 交通機能の停止:信号機が機能停止し、交通ルールが無視されがちな混乱した状況下では、他の避難者や車両との衝突事故のリスクが格段に高まります。
  • 心理的なパニック:非常事態における焦りや不安は、冷静な判断力を奪い、普段ならしないような危険な運転を誘発することがあります。周囲の混乱した人々の動きに巻き込まれる危険性も無視できません。
  • 不慣れな道の走行:普段の通勤・通学路が寸断され、迂回路や裏道を通らざるを得ない場合があります。土地勘のない場所や整備されていない道を走ることは、転倒や事故のリスクを高めます。

自分自身や家族の安全を確保するための避難行動が、ヘルメットを着用していないばかりに、かえって命を危険に晒す行為になってしまうことは絶対に避けなければなりません。災害という極限状況下で安全に自転車を活用するためには、「いつでも使える状態のヘルメットを、正しく調整して備えておく」ことが、防災対策の基本であると認識することが重要です。

2. あなたに合った自転車ヘルメットの選び方

災害という非日常的な状況で、あなたの頭部を確実に守るためには、ヘルメットの「調整」以前に「自分に完璧にフィットするヘルメットを選ぶ」ことが最も重要です。サイズが合っていなければ、どんなに正しく調整しても衝撃吸収性能を最大限に発揮することはできません。ここでは、いざという時に命を守るための、失敗しないヘルメ-ットの選び方を具体的に解説します。

2.1 正しいサイズの測り方

ヘルメット選びの第一歩は、ご自身の頭のサイズ(頭周り)を正確に知ることです。衣類のように「Mサイズで大丈夫だろう」といった感覚で選ぶのは非常に危険です。必ずメジャー(巻尺)を用意し、以下の手順で計測してください。

  1. メジャーを用意し、眉毛の約1cm上と、耳の約1cm上を通るラインに合わせます。
  2. そのまま後頭部の一番出っ張っている部分を通るように、メジャーを頭に水平に一周させます。
  3. メジャーが交差した点の目盛りが、あなたの頭周りのサイズ(cm)です。

一人で測るのが難しい場合は、ご家族や友人に手伝ってもらうと、より正確な数値を測ることができます。この数値を基に、ヘルメットに記載されているサイズ(例: Mサイズ 55-58cm)と照らし合わせて、適合するモデルを選びましょう。

2.2 フィット感と安全規格の確認

頭周りのサイズが適合範囲内であっても、人の頭の形は千差万別です。欧米ブランドは横幅が狭く、日本ブランドは比較的ワイドな設計(アジアンフィット)になっているなど、メーカーやモデルによって形状が異なります。そのため、必ず試着してフィット感を確認することが不可欠です。

2.2.1 試着時のフィット感チェックポイント

店舗で試着する際は、以下のポイントを重点的に確認しましょう。これらの確認を怠ると、避難時にヘルメットがずれたり、痛みで集中できなかったりする原因となります。

  • ぐらつきの確認:ストラップを締めずにヘルメットをかぶり、頭を前後左右に軽く振ってみてください。この時点で大きくぐらついたり、簡単にずれたりしないかを確認します。
  • 圧迫感の確認:こめかみや後頭部など、頭の特定の部分に強い圧迫感や痛みがないかを確認します。長時間かぶることを想定し、少しでも違和感があれば別のモデルを試しましょう。
  • 視界の確認:ヘルメットの前の縁が、眉毛の指1~2本分上に来るのが理想的な位置です。ヘルメットが深すぎて視界を妨げたり、浅すぎて額の保護が不十分になったりしないかを確認してください。

2.2.2 命を守る安全規格の重要性

ヘルメットは、災害時の落下物や転倒といった強い衝撃から頭部を保護するためのものです。その安全性を客観的に証明するのが「安全規格」です。デザインや価格だけでなく、信頼できる安全規格認証マークが付いている製品を選ぶことが、あなた自身と家族の安全を守る上で絶対条件となります。

日本国内で流通している自転車用ヘルメットには、主に以下のような安全規格があります。

規格マーク 名称 特徴
SGマーク SGマーク 一般財団法人製品安全協会が定める安全基準。製品の欠陥によって人身事故が起きた場合に備え、対人賠償責任保険が付帯しているのが大きな特徴です。日常使いから防災用途まで、最低限このマークが付いた製品を選びましょう。詳しくは製品安全協会の公式サイトで確認できます。
JCF公認マーク JCF公認マーク 公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)が定める基準。レースでの使用を想定しており、SGマークよりも厳しい基準が設けられています。より高い安全性を求める方におすすめです。
CEマーク CEマーク (EN1078) EU(欧州連合)加盟国の安全基準を満たした製品に付けられるマーク。多くの海外ブランドのヘルメットに採用されており、国際的にも信頼性の高い規格の一つです。

これらの認証マークは、ヘルメットの内側や後頭部に貼られたステッカーで確認できます。災害への備えとして購入するなら、万が一の際の補償も考慮し、SGマーク付きの製品を選ぶとより安心です。

3. 災害前に行う自転車ヘルメット 調整の全手順

災害はいつ起こるかわかりません。いざという時にヘルメットが本来の性能を発揮できない、という事態を避けるため、平時に正しい調整方法をマスターしておくことが極めて重要です。ここでは、誰でも簡単に行える自転車ヘルメットの調整手順を5つのステップに分けて詳しく解説します。一度しっかり調整すれば、その後は微調整だけで済みます。ご自身の、そしてご家族の安全のために、今すぐ確認しましょう。

3.1 ヘルメットの水平な装着位置

ヘルメットの調整は、まず正しい位置にかぶることから始まります。この最初のステップを間違えると、その後の調整がすべて無意味になってしまう可能性があります。

最も重要なのは、ヘルメットを地面と水平にかぶることです。鏡を見ながら、ヘルメットの前のふちが眉毛のすぐ上、おおよそ指1〜2本分の位置に来るように調整してください。おでこが広く見えすぎている状態は、ヘルメットが後ろに傾きすぎている証拠です。この状態では、転倒時に最も衝撃を受けやすい前頭部を保護できません。逆に、前に傾きすぎると視界を妨げ、避難時の危険が増します。

  • 正しい位置:ヘルメットのふちが、眉毛の上 指1〜2本分の高さ。
  • 悪い例(後ろすぎ):おでこが完全に露出している。転倒時に顔や前頭部を強打するリスクが高い。
  • 悪い例(前すぎ):ヘルメットが視界を遮り、周囲の状況確認が困難になる。

特に災害時には、散乱した瓦礫や障害物など、足元や周囲の状況を瞬時に判断する必要があります。正しい位置でかぶり、安全な視界を確保することが命を守る第一歩です。

3.2 ストラップのV字調整

次に、ヘルメットが前後左右にずれないように、両サイドのストラップを調整します。ストラップは耳を囲むようにV字になっていますが、このV字の交点が適切な位置にあることがフィット感を大きく左右します。

V字の分岐点を調整するアジャスター(留め具)を操作し、分岐点がちょうど耳の真下に来るように合わせてください。ストラップが耳にかかったり、耳から離れすぎたりしない位置がベストです。この調整により、ヘルメットが頭にしっかりと固定され、衝撃を受けた際にずれたり脱げたりするのを防ぎます。調整後は、ストラップがねじれていないかも必ず確認しましょう。ねじれているとフィット感が損なわれるだけでなく、肌を傷つける原因にもなります。

3.3 あご紐の適切な締め付け

あご紐は、ヘルメットが脱げないようにするための最後の砦です。しかし、締め付けが強すぎると息苦しくなり、避難活動の妨げになります。逆に緩すぎると、転倒の衝撃でヘルメットが簡単に外れてしまい、全く意味がありません。

バックルを留めた状態で、あご紐とあごの間に指が1本、もしくは2本程度入るくらいの隙間があるのが適切な締め付けの目安です。この状態であれば、苦しさを感じることなく、万が一の際にもヘルメットが脱げるのを防ぐことができます。

確認方法として、口を大きく「あくび」するように開けてみてください。その際にヘルメットが少し頭頂部に押し付けられるような感覚があれば、ちょうど良い締め付け具合です。余ったあご紐は、付属のゴムやクリップでまとめておくと、走行中に風でばたついて邪魔になるのを防げます。

3.4 後頭部ダイヤルでのフィット感微調整

近年のヘルメットの多くには、後頭部にフィット感を調整するためのダイヤル式アジャスターが装備されています。これは頭部全体を均等に包み込むように締め付け、フィット感を最終決定する重要なパーツです。

ヘルメットを水平にかぶった状態で、このダイヤルをゆっくり回して締め付けていきます。ここでのポイントは、頭を軽く左右に振ったり、下を向いたりしてもヘルメットがぐらつかない程度に締めることです。ただし、締めすぎは頭痛の原因となります。「痛い」と感じる一歩手前の、「しっかり固定されている」と感じる快適なフィット感を見つけてください。災害時の長時間の着用も想定し、無理のない締め付け具合にしておくことが大切です。

3.5 インナーパッドの活用方法

インナーパッドは、汗を吸収するだけでなく、フィット感を微調整するための重要なパーツです。多くのヘルメットには、厚みの異なるインナーパッドが複数付属しています。

もしダイヤルを締めても部分的に隙間が気になる、あるいは特定の場所が当たって痛いといった場合は、インナーパッドを交換したり、位置を調整したりすることで解決できる場合があります。例えば、側頭部に隙間を感じるなら、少し厚手のパッドに交換することで、より頭の形に合ったフィット感を得られます。

また、インナーパッドは汗や皮脂で汚れやすいため、定期的に取り外して洗濯し、清潔に保つことも忘れないでください。清潔な状態を保つことは、災害時の衛生管理の観点からも非常に重要です。

ヘルメット調整の最終チェックリスト
チェック項目 確認するポイント OKの状態
装着位置 ヘルメットは水平か?おでこは出すぎていないか? 眉の上、指1〜2本分の位置にある。
V字ストラップ ストラップの分岐点はどこにあるか?ねじれていないか? 耳のすぐ下にあり、耳を圧迫していない。
あご紐 あごとの隙間はどれくらいか? 指が1〜2本入る程度の余裕がある。
全体のフィット感 頭を振ってもずれないか?痛みはないか? ぐらつかず、かつ痛みや圧迫感がない。

これらの手順は、警視庁などが推奨する安全なヘルメットの着用方法にも基づいています。詳細は警視庁のウェブサイトでも確認できます。災害という非日常で自分の身を守るため、日常である今のうちに、この調整を完璧に済ませておきましょう。

4. 災害前のヘルメット点検と保管方法

完璧に調整した自転車ヘルメットも、いざという時に劣化や破損していては命を守ることはできません。災害時にその性能を最大限に発揮させるためには、日頃からの定期的な点検と正しい保管が不可欠です。ここでは、あなたと家族の安全を確保するための、災害前に行うべきヘルメットの点検と保管方法を詳しく解説します。

4.1 破損や劣化のチェックポイント

ヘルメットは消耗品です。特に、衝撃吸収の役割を担う内部の素材は、目に見えなくても経年劣化が進行します。災害時に安全性能が低下したヘルメットを使わないよう、少なくとも半年に一度は以下のポイントを確認しましょう。

チェック箇所 確認するポイント 異常があった場合の対処
アウターシェル(外殻) ひび割れ、深い傷、へこみ、紫外線による変色や色あせがないかを確認します。特に、一度でも転倒などで衝撃が加わったヘルメ-ットは、目に見えないダメージを負っている可能性があります。 わずかでもひび割れや深い傷、へこみがあれば即座に交換が必要です。衝撃を受けたものは見た目が無事でも交換してください。
衝撃吸収ライナー(内側) ヘルメット内側の発泡スチロール部分です。へこみ、亀裂、欠け、剥がれがないかを入念にチェックします。汗や皮脂が付着したままだと劣化を早める原因になります。 ライナーに少しでも損傷が見られる場合は、安全性能が著しく低下しているため、絶対に修理せず、新しいものに交換してください。
ストラップ(あご紐)とバックル ストラップにほつれ、擦り切れ、毛羽立ちがないかを確認します。バックルは、カチッと確実に留まるか、簡単に外れないか、亀裂や破損がないかを操作して確かめます。 ストラップの損傷やバックルの不具合は、衝突時にヘルメットが脱げる原因となります。異常があればすぐに交換を検討しましょう。
調整ダイヤル 後頭部にあるフィット感を調整するダイヤルが、スムーズに回転し、しっかりと頭部を固定できるかを確認します。空回りしたり、緩みやすくなっていないかチェックしましょう。 調整機能が正常に働かない場合、適切なフィット感が得られず危険です。修理が難しい部品のため、ヘルメット自体の交換が必要です。
インナーパッド 汗を吸収するパッドが、へたったり、破れたりしていないか確認します。固定用のマジックテープが劣化して、パッドが剥がれやすくなっていないかもチェックポイントです。 多くのインナーパッドは交換部品として購入可能です。定期的に洗濯し、劣化が見られたら交換しましょう。清潔に保つことで衛生的にも安心です。

また、多くのヘルメットメーカーは、安全に使用できる期間の目安を「使用開始後3年」としています。これは、使用状況や保管環境に関わらず、素材の経年劣化が進むためです。製造年月日を確認し、3年を大幅に超えている場合は、災害に備えて新しいものに買い替えることを強く推奨します。製品安全協会が定める安全基準を満たした製品のSGマークの有無も、安全なヘルメットを選ぶ上での重要な指標となります。

4.2 いつでも使える状態に保つための保管

ヘルメットの劣化を防ぎ、緊急時にすぐに持ち出せるようにするためには、保管場所と方法が非常に重要です。誤った保管は、ヘルメットの寿命を縮めるだけでなく、いざという時に性能を発揮できない原因となります。

4.2.1 適切な保管場所の条件

ヘルメットを保管する際は、以下の3つの条件を満たす場所を選びましょう。

  • 直射日光が当たらない場所:紫外線はヘルメットの樹脂素材を劣化させ、強度を低下させる最大の要因です。窓際などを避け、光の当たらない場所に保管してください。
  • 高温多湿にならない場所:高温は衝撃吸収ライナーの変質を招き、湿気はストラップやパッドにカビが発生する原因となります。風通しの良い、涼しい場所が理想です。
  • 化学物質から離れた場所:溶剤やクリーナーなどの化学薬品の近くに置くと、ヘルメットの素材が化学反応を起こして劣化する恐れがあります。物置などに無造作に置くのは避けましょう。

特に、夏場の自動車内や屋外の物置などは、極端な高温になるため絶対に避けてください。短時間でもヘルメットに深刻なダメージを与える可能性があります。

4.2.2 災害を想定した「戦略的」保管

平時だけでなく、災害発生時を具体的に想定して保管場所を決めることが、あなたの命を守ることに直結します。

最も推奨される保管場所は、玄関や、防災リュックなど非常持ち出し袋のすぐそばです。緊急地震速報が鳴った直後や、火災などで急いで避難しなければならない状況では、ヘルメットを探している時間はありません。「避難するなら必ず通る場所」「防災グッズとセットの場所」に置くことで、迷わず手に取ってすぐに装着できます。

家族がいる場合は、全員分のヘルメットを一つの収納ボックスにまとめたり、各自の防災リュックにカラビナで引っ掛けておくなどの工夫も有効です。日頃から「地震が来たら、まずこれを被る」という意識を家族全員で共有しておくことが大切です。

使用後は汗や汚れを軽く拭き取り、インナーパッドを乾燥させてから保管することで、ヘルメットを清潔に保ち、劣化を防ぐことができます。いつでも最高の状態で使えるよう、日頃のメンテナンスと保管を習慣づけましょう。

5. まとめ

災害はいつ、どこで発生するかわかりません。だからこそ、平時の備えが何よりも重要になります。特に、避難時に自転車を利用する可能性がある場合、頭部を保護するヘルメットの準備は不可欠です。しかし、ただ持っているだけでは、その安全性能を十分に発揮することはできません。

この記事で解説した、あなたに合ったサイズのヘルメットを選び、「水平な装着」「ストラップのV字調整」「指1本分の隙間を空けたあご紐」「後頭部ダイヤルでのフィット」という一連の調整を災害前に行うこと。これこそが、ヘルメットが本来持つ保護性能を最大限に引き出し、万が一の転倒や落下物からあなたの命を守るための結論です。

さあ、この記事を読み終えたら、すぐにあなたとご家族の自転車ヘルメットを取り出し、調整と点検を行ってみましょう。正しく調整されたヘルメットを、いつでもすぐに持ち出せる場所に保管しておくこと。その一手間が、いざという時の安心と安全に直結します。災害前の今、万全の準備を整えておきましょう。

     

ナンバーグループでは企業・自治体向けの備蓄導入をサポートしています。

ECサイトを見る 商品カタログはこちら

関連記事

TOP