備蓄・非常食

3人家族のための非常食選び:災害時も安心!「備蓄のプロ」が教える失敗しないポイント

3人家族の非常食備蓄、何から手をつけて良いか、どれくらいの量が必要か、選び方で失敗したくないと悩んでいませんか?いつ起こるか分からない災害から大切な家族を守るため、この記事では「備蓄のプロ」が、3人家族に最適な非常食の量と日数、主食・副食・飲料水の選び方、子供やアレルギー対応まで、失敗しないための具体的なポイントを徹底解説します。この記事を読めば、アルファ米やレトルト食品、長期保存水といった具体的な備蓄品から、ローリングストック法を活用した賢い管理術、さらには非常食以外の防災備蓄品まで、災害時も家族が安心して過ごせる万全の備え方が全て分かり、今日からすぐに実践できる確かな知識と安心が得られます。

目次

1. 3人家族の非常食備蓄 なぜ今すぐ始めるべきか

「いつか準備しよう」と考えているうちに、災害は突然やってきます。特に3人家族の場合、家族全員の安全と健康を守るためには、事前の備えが不可欠です。非常食の備蓄は、単なる食料の確保にとどまらず、災害時の精神的な安定と、その後の生活再建への大きな一歩となります。今すぐ非常食の備蓄を始めるべき理由を、具体的に見ていきましょう。

1.1 災害はいつ起こるか分からない

日本は地震、台風、豪雨など、様々な自然災害が頻発する災害大国です。これらの災害は、いつ、どこで、どの規模で発生するかを正確に予測することは極めて困難です。2011年の東日本大震災や、近年頻発する集中豪雨、大規模地震の可能性など、私たちの身近な場所でいつ災害が起こってもおかしくない状況にあります。

災害が発生すれば、交通網が寸断され、物流が停止し、スーパーやコンビニエンスストアから食料品がなくなる事態が容易に想定されます。また、自宅が被災しなくても、避難所生活を余儀なくされる可能性もあります。そのような状況下で、家族3人分の食料を確保することは、想像以上に困難を伴います。だからこそ、「まだ大丈夫」ではなく、「今すぐ」備える意識が重要なのです。

1.2 ライフライン停止に備える重要性

災害発生時に最も懸念されることの一つが、電気、ガス、水道、通信といったライフラインの停止です。これらのライフラインが寸断されると、私たちの日常生活は大きく制限されます。

  • 電気の停止: 冷蔵庫が使えなくなり、通常の食材はすぐに腐敗してしまいます。照明や暖房、冷房も使用できず、調理器具も限られます。
  • ガスの停止: 温かい食事を作ることが難しくなります。
  • 水道の停止: 飲料水だけでなく、手洗いや食器洗い、トイレなどの衛生管理にも大きな影響が出ます。断水は特に深刻で、感染症のリスクを高めます。
  • 通信の停止: 家族や友人との連絡が取れなくなり、情報収集も困難になります。

ライフラインが停止した状況下では、普段の食事ができないだけでなく、衛生状態の悪化や情報不足による不安も増大します。だからこそ、電気やガス、水道がなくてもそのまま食べられる、あるいは最小限の準備で食べられる非常食の備蓄が、3人家族の命と健康を守る上で極めて重要となるのです。災害時でも家族が安心して過ごせるよう、ライフライン停止を前提とした備えを今すぐ始めましょう。

2. 3人家族に必要な非常食の量と日数 プロの推奨基準

災害が発生し、ライフラインが停止した場合、食料や水の確保は生命維持の最優先事項となります。特に3人家族の場合、家族全員が安全に過ごせるだけの十分な量を、計画的に備蓄しておくことが重要です。ここでは、災害のプロが推奨する非常食の量と日数について詳しく解説します。

2.1 最低3日分から1週間分を目標に

政府や多くの自治体では、最低でも3日分の非常食備蓄を推奨しています。これは、災害発生直後の混乱期において、公的な支援物資が届き始めるまでの目安とされているためです。しかし、大規模な災害や交通網の寸断などにより、支援物資の到着が遅れる可能性も考慮すると、1週間分、できればそれ以上の備蓄が理想とされています。特に3人家族の場合、食料の消費量も大きくなるため、より余裕を持った備蓄計画が必要です。

内閣府の防災情報ページでは、自助の重要性を強調しており、最低3日分の備蓄を呼びかけています。詳細は内閣府防災情報をご確認ください。

3人家族が備蓄すべき食料品の目安量を以下に示します。

備蓄日数1人あたりの食料品目安量(1日)3人家族の食料品総量(目安)
3日分約3食分(主食・副食・栄養補助食品)合計約9食分(主食・副食・栄養補助食品)
7日分約3食分(主食・副食・栄養補助食品)合計約21食分(主食・副食・栄養補助食品)

この目安はあくまで最低限であり、家族の年齢構成や健康状態、消費カロリーなどによって調整が必要です。特に乳幼児や高齢者がいる場合は、さらに余裕を持った備蓄を検討しましょう。

2.2 飲料水は1人1日3リットルを目安に

非常時において、飲料水の確保は食料以上に重要です。人間の体は水分なしでは数日しか生きられないため、最優先で備蓄すべき項目と言えます。プロの推奨基準では、1人あたり1日3リットルの飲料水を目安としています。この3リットルには、飲用だけでなく、調理や最低限の衛生(手洗いなど)に必要な分も含まれています。

3人家族が備蓄すべき飲料水の目安量を以下に示します。

備蓄日数1人あたりの飲料水目安量(1日)3人家族の飲料水総量(目安)
3日分3リットル合計27リットル(3人×3リットル×3日)
7日分3リットル合計63リットル(3人×3リットル×7日)

長期保存水は、5年や7年といった賞味期限の長いものが市販されており、定期的な点検と交換が必要です。また、断水時には生活用水として、お風呂の残り湯などを活用することも検討しましょう。飲料水とは別に、簡易的な浄水器を備えておくことも、水源が確保できる場合には有効な手段となります。

2.3 主食 副食 栄養補助食品のバランス

非常食は、単に空腹を満たすだけでなく、災害時のストレス下でも健康を維持できるよう、栄養バランスを考慮して選ぶことが非常に重要です。主食でエネルギーを、副食でタンパク質やビタミン、ミネラルを、そして栄養補助食品で不足しがちな栄養素を補うように計画しましょう。これにより、体調を崩しにくく、精神的な安定にも繋がります。

3人家族の非常食のバランスを考える際のポイントは以下の通りです。

  • 主食(エネルギー源):アルファ米、レトルトごはん、乾パン、インスタント麺(水で戻せるタイプも)など。家族が飽きずに食べられるよう、数種類を組み合わせるのがおすすめです。
  • 副食(タンパク質・ビタミン・ミネラル):缶詰(魚、肉、豆類)、レトルトパウチ食品(カレー、シチュー、野菜煮込み)、フリーズドライ食品(味噌汁、スープ、野菜ミックス)など。普段食べ慣れている味を選ぶと、非常時でも安心感があります。
  • 栄養補助食品:カロリーメイトなどの栄養調整食品、ゼリー飲料、ビタミン剤、ミネラルウォーター。これらは手軽に栄養補給ができ、食欲がない時にも役立ちます。
  • 嗜好品:チョコレート、アメ、せんべいなど、気分転換になるものも少量備蓄しておくと良いでしょう。

3人家族における、1日あたりの食事内容の目安は以下のようになります。

種類具体的な食品例1人1日あたりの目安量3人家族1日あたりの目安量
主食アルファ米、レトルトごはん、乾パンなど1~2食分(約400~800kcal)3~6食分
副食缶詰(魚・肉・野菜)、レトルト食品、フリーズドライ食品など1~2品(約200~400kcal)3~6品
栄養補助食品栄養調整食品、ゼリー飲料など1~2個3~6個
嗜好品チョコレート、アメ、ビスケットなど少量少量

このバランスを基に、3日分や1週間分の具体的な品目をリストアップし、定期的に見直すことが重要です。家族構成(乳幼児、高齢者、アレルギーを持つ人など)に応じて、特別な配慮が必要な食品も忘れずに含めましょう。飽き対策のためにも、同じ種類の食品ばかりではなく、味や食感のバリエーションを増やす工夫も大切です。

3. 失敗しない非常食選び 3人家族向けの種類とポイント

3人家族の非常食選びでは、量だけでなく、家族全員がストレスなく食べ続けられる種類を選ぶことが重要です。特に、主食、副食、飲料水のバランスに加え、お子様やアレルギーを持つ方がいる場合は、個別のニーズに対応した備蓄が不可欠となります。ここでは、失敗しない非常食選びの具体的な種類とポイントを解説します。

3.1 主食のおすすめ アルファ米や乾パンだけじゃない

非常時の主食は、エネルギー源として最も重要です。アルファ米や乾パンは定番ですが、それだけに頼らず、多様な選択肢を持つことで、飽きを防ぎ、精神的な安定にもつながります。

3.1.1 水やお湯で食べられるアルファ米

アルファ米は、炊飯済みの米を乾燥させたもので、水やお湯を加えるだけで簡単に調理できるのが最大の特長です。軽量で長期保存が可能であり、非常食の定番として広く普及しています。

  • 調理の簡便さ:お湯があれば約15分、水でも約60分で食べられるため、ライフラインが停止した状況でも手軽に温かい食事を摂ることが可能です。
  • 豊富な種類:白飯だけでなく、五目ごはん、わかめごはん、ドライカレー、チキンライスなど、和洋中の味付けが豊富に揃っており、飽きずに食べ続けられます。
  • 栄養バランス:製品によっては、野菜や具材が加えられており、主食としてだけでなく、栄養面も考慮されています。

3.1.2 調理不要なレトルトごはん

レトルトごはんは、温めなくてもそのまま食べられるという点で、アルファ米よりもさらに手軽な選択肢となります。電気やガスが使えない状況で、すぐに食事を摂りたい場合に非常に便利です。

  • 手軽さ:パックを開けるだけで食べられるため、調理の手間が一切かかりません。お湯で温めれば、より美味しく食べられます。
  • 組み合わせの多様性:レトルトカレー、牛丼の具、中華丼の具など、様々なレトルト食品と組み合わせることで、栄養と満足感を高めることができます。パスタソースをかけて食べる方法もおすすめです。
  • 常温保存可能:長期保存が可能で、通常の食品棚に備蓄しやすいのも利点です。

3.1.3 栄養価の高い乾パンやビスケット

乾パンやビスケットは、手軽にエネルギーを補給できる非常食として重宝します。特に、栄養強化された製品を選ぶことで、非常時の栄養不足を補うことができます。

  • 携帯性:軽量でコンパクトなため、持ち出し袋にも入れやすく、外出先での被災時にも役立ちます。
  • 高カロリー:少ない量で効率的にカロリーを摂取できるため、非常時の活動エネルギー源として優れています。
  • 多様な製品:最近では、ビタミンやミネラルを強化した栄養機能食品や、アレルギー対応のビスケット、味のバリエーションが増えた製品も登場しています。

3.2 副食の選び方 栄養と飽き対策

主食だけでは栄養が偏りがちになるため、副食で栄養バランスを整え、食事の満足度を高めることが重要です。特に、飽き対策として、味のバリエーションを豊富に揃えることを意識しましょう。

3.2.1 缶詰やレトルトパウチ食品の活用

缶詰やレトルトパウチ食品は、長期保存が可能で、調理不要または簡単な温めだけで食べられるため、非常食の副食として非常に優れています。

  • たんぱく質源:ツナ缶、サバ缶、サンマ缶などの魚介類、コンビーフ、焼き鳥缶などの肉類は、良質なたんぱく質を効率よく摂取できます。
  • 野菜・豆類:ミックスビーンズ、コーン缶、水煮野菜缶などは、普段不足しがちな野菜や食物繊維を補給できます。
  • 調理済み食品:肉じゃが、筑前煮、カレー、シチューなどのレトルト食品は、温めるだけで本格的なおかずとなり、食事の満足度を高めます。

3.2.2 野菜不足を補うフリーズドライ

フリーズドライ食品は、軽量で長期保存が可能でありながら、水やお湯で戻すだけで、まるで出来立てのような風味や栄養を保つのが特長です。非常時の野菜不足解消に役立ちます。

  • 野菜補給:フリーズドライの味噌汁やスープには、ワカメ、ネギ、豆腐、油揚げなどの具材が豊富に含まれており、手軽に野菜を摂取できます。
  • 汁物の安心感:温かい汁物は、非常時の精神的なストレスを和らげる効果も期待できます。
  • 多様な製品:味噌汁だけでなく、卵スープ、中華スープ、野菜ミックスなど、様々な種類のフリーズドライ食品があります。

3.3 飲料水とその他必要なもの

非常食だけでなく、飲料水の確保は最も重要です。また、食事の満足度を高めたり、栄養を補助したりするその他の食品も忘れずに備蓄しましょう。

3.3.1 長期保存水と浄水器の検討

飲料水は、生命維持に不可欠です。1人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分の長期保存水を確保しましょう。

  • 長期保存水:5年〜10年保存可能な製品を選び、定期的に賞味期限を確認・更新することが大切です。
  • 携帯用浄水器:断水時など、水道水が使えない状況で、川の水や風呂の残り水などをろ過して飲用水に変えることができる携帯用浄水器も、備蓄水の補助として有効です。ろ過能力や使用方法を事前に確認しておきましょう。

3.3.2 おやつやアメ 栄養補助食品も忘れずに

非常時は精神的なストレスが大きくなります。おやつやアメは、気分転換やストレス軽減に役立ち、手軽なエネルギー補給源にもなります。

  • おやつ:チョコレート、キャンディ、クッキー、ゼリー飲料など、家族の好みに合わせたものを用意しましょう。特に子供にとっては、慣れた味のおやつが大きな安心感を与えます。
  • 栄養補助食品:栄養バー、ビタミン剤、プロテインバーなどは、非常時の栄養バランスの偏りを補い、体調維持に役立ちます。
  • 嗜好品:インスタントコーヒーや紅茶、緑茶のティーバッグなども、普段の生活に近い環境を作る上で役立ちます。

3.4 子供やアレルギー対応の非常食

家族の中に小さなお子様やアレルギーを持つ方がいる場合は、個別のニーズに合わせた非常食の準備が不可欠です。災害時でも安心して食事ができるよう、事前の確認と準備を徹底しましょう。

3.4.1 特定原材料不使用の食品選び

アレルギーを持つ家族がいる場合、非常食選びは特に慎重に行う必要があります。「特定原材料28品目不使用」などの表示があるアレルギー対応食品を選びましょう。

  • 表示の確認:製品パッケージの原材料表示やアレルギー表示を必ず確認し、メーカーのウェブサイトで詳細情報を確認することも重要です。
  • 試食:アレルギー対応食品の中には、普段食べ慣れない味や食感のものもあります。事前に試食し、問題なく食べられるかを確認しておくと安心です。
  • 個別の管理:アレルギー対応食品は、他の非常食と区別して保管し、誤って摂取しないよう注意が必要です。

3.4.2 子供が食べやすい味や形状

子供は大人と比べて味覚が敏感で、食べ慣れないものや固いものを嫌がることがあります。子供が食べやすい味付けや、喉に詰まりにくい形状の非常食を選びましょう。

  • レトルト離乳食・幼児食:月齢に合わせたレトルトパウチの離乳食や幼児食は、温めずにそのまま食べられるものも多く、非常に便利です。
  • やわらかいパン・ビスケット:通常の乾パンよりもやわらかい、子供向けの長期保存パンやビスケットも検討しましょう。
  • ゼリー飲料・フルーツ缶:水分補給にもなり、甘くて飲み込みやすいゼリー飲料や、やわらかいフルーツ缶詰は、子供に喜ばれやすいアイテムです。
  • お気に入りの食品:普段から子供が好んで食べるお菓子やレトルト食品を、非常食として多めに備蓄しておくのも良い方法です。

4. 備蓄のプロが教える非常食の失敗しない管理術

非常食はただ備えるだけでなく、その後の管理が非常に重要です。せっかく用意しても、いざという時に食べられなかったり、どこにあるか分からなかったりすれば意味がありません。ここでは、3人家族の非常食を常に最適な状態で保つためのプロの管理術をご紹介します。

4.1 ローリングストック法で常に新鮮な非常食を

非常食の管理で最も推奨されるのが「ローリングストック法」です。これは、普段から食べている食品を少し多めに購入し、消費したらその分を買い足すことで、常に一定量の非常食を家庭内に備蓄する方法です。これにより、賞味期限切れによる廃棄を減らし、常に新鮮な食品を非常時に備えることができます。

3人家族の場合、例えばレトルトカレーやパスタソース、缶詰、乾麺、お米などを日常的に消費する分に加えて、数日分多めにストックしておきます。そして、それらを日常の食事で消費したら、消費した分だけ新しいものを補充します。このサイクルを繰り返すことで、無理なく非常食を循環させ、「いざという時に賞味期限が切れていた」という失敗を防ぐことができます。

ローリングストック法は、特別な非常食だけでなく、日常的に食べる食品で実践できるため、災害時にも食べ慣れた味で安心感を得られるというメリットもあります。特に小さなお子さんがいる家庭では、普段から食べ慣れているものが非常食になることで、ストレス軽減にもつながります。

4.2 賞味期限のチェックとリスト化

非常食の管理において、賞味期限のチェックとリスト化は欠かせません。定期的なチェックと明確な記録が、非常食を無駄なく、かつ確実に備蓄し続けるための鍵となります。

少なくとも半年に一度は、すべての非常食の賞味期限を確認することをお勧めします。例えば、「防災の日(9月1日)」や「家族の誕生日」など、特定の日にちを決めて定期的にチェックする習慣をつけると忘れにくいでしょう。期限が近いものは、ローリングストックの一環として早めに消費し、新しいものと入れ替えます。

また、備蓄している非常食をリスト化することで、管理が格段に楽になります。リストには以下の項目を含めると良いでしょう。

項目内容
品名非常食の種類(例:アルファ米、缶詰、レトルト食品など)
数量備蓄している個数
賞味期限最も早い賞味期限の日付
購入日/補充日いつ購入・補充したか
保管場所どこに保管しているか(例:リビング収納、キッチン戸棚、寝室クローゼットなど)
特記事項アレルギー対応、子供向け、調理方法など

このリストは、手書きのノートでも、PCのスプレッドシートでも、スマートフォンアプリでも構いません。家族全員がアクセスできる場所に保管し、定期的に更新することが重要です。リストがあれば、何がどれくらい不足しているか、次に何を買い足すべきかが一目で分かり、効率的な備蓄計画を立てることができます。

4.3 収納場所と保管方法の工夫

非常食は、適切な場所に適切に保管することで、品質を保ち、いざという時にすぐに取り出せる状態にしておくことが重要です。3人家族の場合、ある程度の量になるため、収納場所の工夫が特に求められます。

4.3.1 適切な保管場所の選定

非常食は、基本的に直射日光が当たらず、高温多湿を避けた場所に保管しましょう。具体的には、床下収納、冷暗所のパントリー、押し入れやクローゼットの奥などが適しています。ただし、災害時に家屋が損傷した場合に備え、一箇所に集中させず、複数箇所に分散して保管する「分散備蓄」も検討しましょう。

例えば、リビングの収納、寝室のクローゼット、キッチンの戸棚など、生活空間の複数の場所に分けて置くことで、万が一の際にもどれか一つは無事である可能性が高まります。また、持ち出し袋に入れる非常食とは別に、自宅で待機する「在宅避難」を想定した備蓄も必要です。

4.3.2 取り出しやすく整理された収納

非常食は、いざという時に慌てずに取り出せるよう、整理整頓された状態を保つことが大切です。透明な収納ケースやボックスを活用すると、中身が見えて管理しやすくなります。種類ごとに分けたり、賞味期限が近いものを手前に置いたりする工夫も有効です。

  • 種類別収納: 主食、副食、飲料水、おやつなど、種類ごとに分けて収納ボックスに入れる。
  • 賞味期限順収納: 賞味期限が近いものから手前に配置し、ローリングストックを実践しやすくする。
  • 高さのある場所の活用: 飲料水など重いものは下段に、軽いものは上段に収納する。
  • ラベリング: 収納ボックスや棚に「非常食」「水」などとラベリングし、家族全員が分かりやすいようにする。

特に飲料水は重くかさばるため、床下収納やシンク下など、安定した場所に保管するのがおすすめです。また、子供がいる家庭では、子供の手の届かない場所に保管すべきものと、子供でも取り出せる場所に置くべきもの(おやつなど)を区別することも考慮しましょう。

5. 非常食以外の防災備蓄 3人家族で確認すべきこと

非常食の準備が整ったら、次に着手すべきは非常食以外の防災備蓄です。災害時はライフラインの停止だけでなく、避難生活や衛生面での問題も発生します。特に3人家族の場合、それぞれのニーズを考慮した備えが不可欠です。ここでは、持ち出し袋の中身から衛生用品、そして家族の安否確認方法まで、多岐にわたる備蓄と準備について詳しく解説します。

5.1 持ち出し袋の中身チェックリスト

災害発生時に自宅が安全でなかったり、避難指示が出たりした場合に、最低限の生活を維持するために持ち出すのが「非常持ち出し袋」です。3人家族それぞれが自分のものを把握し、いざという時にスムーズに持ち出せるよう、事前に準備し、定期的に中身を確認しておくことが重要です。リュックサックなど両手が空くものにまとめ、玄関や寝室など、すぐに持ち出せる場所に保管しましょう。

カテゴリ品目3人家族の目安備考
貴重品現金(小銭含む)数万円程度公衆電話や自動販売機利用のため小銭も多めに
身分証明書(運転免許証、健康保険証など)のコピー各人数分原本は自宅に保管し、コピーを持ち出し袋へ
預金通帳・印鑑のコピー各人数分重要な情報の控えとして
公衆電話用テレホンカード1枚以上携帯電話が使えない場合に備えて
保険証のコピー各人数分医療機関での受診時に必要
家族写真(顔がはっきりわかるもの)1枚離れ離れになった際の確認用
救急・衛生用品常備薬、お薬手帳、アレルギー情報各人数分かかりつけ医や服用量などをメモしておく
救急セット(絆創膏、消毒液、包帯、ガーゼ、痛み止めなど)1セット基本的な応急処置ができるように
マスク人数×日数分感染症対策や粉じん対策に
ウェットティッシュ、除菌シート複数個手洗いできない場合の衛生対策
生理用品女性の人数×5~7日分特に女性は多めに準備
歯ブラシセット各人数分口腔ケアは感染症予防にも繋がる
手指消毒液1本水が使えない場所での衛生確保
情報・連絡携帯ラジオ(手回し充電式または電池式)1台情報収集に不可欠。予備電池も忘れずに
モバイルバッテリー、充電ケーブル1台以上スマートフォンなどの充電用
筆記用具、メモ帳1セット伝言を残したり、情報をメモしたりするのに便利
家族の緊急連絡先リスト1枚携帯電話が使えない場合に備えて紙で準備
災害用ホイッスル各人数分居場所を知らせるために
衣類下着、靴下各人数×2~3日分着替えは衛生面と精神面で重要
防寒具(薄手のブランケット、レインコートなど)各人数分体温維持に役立つ
軍手各人数分がれき撤去や作業時に手を保護
その他懐中電灯(予備電池含む)1人1本夜間の移動や作業に必須
ライターまたはマッチ1個火気使用が必要な場合に(取り扱いに注意)
簡易雨具(ポンチョなど)各人数分雨天時の移動や防寒に
ゴミ袋(大・小)複数枚簡易トイレやごみ処理、防寒対策など多用途に
レジャーシート1枚避難所でのスペース確保や防寒に
布ガムテープ1個応急処置や補修など多用途に
子供用品(乳幼児がいる場合)おむつ、おしりふき数日分子供の年齢に合わせて多めに
粉ミルク、哺乳瓶、離乳食数日分アレルギー対応も考慮
お気に入りのおもちゃ、絵本少量子供の精神安定に役立つ
母子手帳のコピー1枚子供の健康情報として

これらのリストはあくまで目安です。家族構成や持病、アレルギーの有無などを考慮し、それぞれの家庭に合った内容にカスタマイズしてください。また、持ち出し袋は重すぎないよう、最低限必要なものに絞り込むことも大切です。

5.2 簡易トイレや衛生用品の準備

災害時にライフラインが停止すると、最も困るのがトイレです。断水で水洗トイレが使えなくなると、衛生環境の悪化や感染症のリスクが高まります。3人家族で最低3日分、できれば1週間分以上の簡易トイレと衛生用品を準備しておくことが推奨されます。

  • 簡易トイレ:

    便器にセットするだけで使える凝固剤と排泄袋が一体となったタイプが便利です。1人1日5回を目安に、家族3人×7日分=約100個程度を目安に準備しましょう。災害用トイレセットとして販売されているものもあります。


  • 生理用品:

    女性がいる家庭では、生理用品の備蓄は非常に重要です。通常使用する量に加え、ストレスや環境の変化で周期が乱れることも考慮し、多めに準備しておくことをおすすめします。ナプキンだけでなく、吸水ショーツなども選択肢に入れると良いでしょう。


  • 大人用おむつ:

    高齢者や介護が必要な家族がいる場合は、大人用おむつも忘れずに備蓄します。


  • トイレットペーパー:

    通常のトイレットペーパーは水に流せなくなると処理に困るため、水に溶けにくい災害用トイレットペーパーや、通常のトイレットペーパーを多めに備え、使用後は簡易トイレの袋に入れて処理できるよう準備します。


  • ウェットティッシュ・除菌シート:

    手洗いや体の清潔を保つために多めに用意しましょう。アルコール配合の除菌タイプが特に役立ちます。


  • シャンプーシート・ボディシート:

    断水時にお風呂に入れない状況が続いても、これらのシートで体を拭くことで、清潔を保ち、気分転換にもなります


  • 歯磨きセット:

    口腔ケアは感染症予防に繋がります。歯ブラシ、歯磨き粉、マウスウォッシュなどを準備しましょう。水なしで使える歯磨きシートも便利です。


  • ゴミ袋(消臭機能付き):

    簡易トイレの排泄物や使用済み生理用品、生ごみなどを密封して処理するために、消臭機能付きの厚手のゴミ袋があると非常に役立ちます。


これらの衛生用品は、普段使いのものを少し多めに買い置きする「ローリングストック」の考え方を取り入れると、無理なく備蓄できます。

5.3 家族の安否確認方法と連絡手段

災害はいつ、どこで起こるか分かりません。家族がバラバラの場所にいるときに被災した場合、速やかに安否を確認し、合流するためのルールを事前に決めておくことが、3人家族の防災対策において非常に重要です。

5.3.1 災害時の連絡方法の取り決め

大規模災害時は、携帯電話回線が混雑し、つながりにくくなることがあります。そのため、複数の連絡手段を確保し、家族全員で共有しておく必要があります。

  • 災害用伝言ダイヤル「171」:

    NTTが提供する音声による安否確認サービスです。被災地の人が自宅の電話番号を登録すると、全国からそのメッセージを聞くことができます。毎月1日と15日、正月三が日、防災週間などに体験利用が可能なので、家族で使い方を確認しておきましょう。詳細はNTT東日本の災害用伝言ダイヤル(171)のページで確認できます。


  • 災害用伝言板(Web171):

    インターネット上で安否情報を登録・確認できるサービスです。文字情報なので、状況をより詳しく伝えることができます。携帯電話のキャリアが提供する災害用伝言板も併せて確認しておきましょう。


  • SNS(ソーシャルネットワーキングサービス):

    LINE、X(旧Twitter)、FacebookなどのSNSは、災害時にも情報収集や安否確認の手段として活用されることがあります。家族間のグループを作成し、緊急時の連絡ルールを決めておくのも有効です。


  • 公衆電話:

    災害時は、公衆電話が優先的に復旧されることがあります。小銭やテレホンカードを持ち出し袋に入れておきましょう。


  • 連絡役の親戚・友人:

    遠方に住む親戚や友人を、家族間の連絡が取れない場合の「中継役」として決めておく方法もあります。被災地から遠い場所であれば、電話回線が繋がりやすい可能性があります。


5.3.2 集合場所の決定

家族が離れ離れになった場合に備え、事前に集合場所を決めておくことが重要です。

  • 一次集合場所:

    自宅が被災した場合に、まず向かう場所です。近所の公園や学校など、比較的安全で分かりやすい場所を選びましょう。


  • 二次集合場所:

    一次集合場所が危険な場合や、遠隔地に避難することになった場合の集合場所です。親戚の家や、地域が指定する広域避難場所などを検討します。


これらのルールは、家族会議を開いて全員で話し合い、定期的に見直すことが大切です。特に子供には、緊急時の連絡方法や集合場所を分かりやすく伝え、実際に歩いてみるなどして確認させておくと良いでしょう。詳細は内閣府の防災情報のページも参考にしてください。

6. まとめ

3人家族の皆さんが災害時も安心して過ごすためには、日頃からの非常食備蓄が不可欠です。いつ起こるか分からない災害に備え、ライフラインが停止しても家族の命と健康を守るための準備は、決して後回しにできない大切な課題と言えます。

この記事では、3日分から1週間分を目安とした適切な量の確保、主食・副食・飲料水のバランス、そして子供やアレルギー対応まで考慮した選び方のポイントを「備蓄のプロ」としてご紹介しました。特に、日常的に消費しながら補充する「ローリングストック法」は、常に新鮮な非常食を保ち、無駄なく備蓄を続けるための最も効果的な管理術です。

東京都防災ホームページ「東京備蓄ナビ」では、自分や家族構成に合った備蓄内容を簡単に確認できるツールが公開されています。このツールの大きな魅力は、「3人家族分を計算するのが面倒」「何をどれだけ用意すればいいのか分からない」といった悩みを、一気に解決してくれる点です。家族構成や条件を選択するだけで必要な備蓄量が可視化することができますので、この記事と共にぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

今日からできることとして、まずは家族会議を開き、必要なものをリストアップし、少しずつでも備蓄を始めてみてください。非常食の準備は、単なる食料の確保に留まらず、家族の安心と未来を守るための大切な投資です。この記事で得た知識を活かし、万が一の時にも冷静に対応できる「備えある暮らし」を実現しましょう。

     

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